講座「更年期&老年期どうすごす?」を開催しました

最終更新: 2019年10月29日

2019年10月19日(土)午後2時〜4時  於:目白第二区民集会室 (東京都豊島区)





長野県立木曽病院産婦人科医師・吉岡郁郎先生をお招きして、講座「更年期&老年期 どうすごす?」を開催しました。

吉岡先生は、産婦人科医として、多くのお産に立ち会われました。 その一方で、長年、更年期障害についても研究されています。 執筆された論文の一つは、日本女性心身医学会にて 2018 年度最優秀論文賞を受賞されました(※1)。


本講座開催のきっかけは、人から聞く話も含め、周囲で、40代、50代の女性たちの中に生きにくさを感じている人たちがいるのではないかと感じていたことでした。 この世代は親の介護や見送り、子供の成長(自立)など家族環境の変化が重なる一方で健康面では更年期障害が言われます。

一方で、自分を含めて多くの人たちが更年期障害について漠然とした不安を持っていても、それが実際にどのようなものか明確に知らないということがあります。 そこで、更年期や老年期について、学ぶ機会が必要であると思い、専門家の吉岡先生にご相談し、講座が実現されました。

吉岡先生が用意されたレジュメには各項目に質問が設けられています。その質問に参加者同士が相談し、解答を出しあい、会場はわきあいあいとしたあたたかな雰囲気に包まれました。




今回、講座を終え、女性にとって「更年期障害」について知ることはとても大切であると実感しています。


身体が「言っていること」に耳をかたむけましょう。

理性は時にウソをつきますから


このフレーズは、講座のなかで、吉岡先生が紹介されたアメリカの心理学者・キャサリン・カーディナルの言葉です。

40代、50代は、娘として、妻として、母として、家庭のこと、仕事のことなど多くの役目があり、「忙しくても休めない」と思うことが多いものです。 吉岡先生は、この時期に「自分の身体の声に耳をすます」ことが大切とおっしゃいます。

「更年期障害かな?」と思ったら、早めに婦人科、精神科、女性専門内科、泌尿器科を訪れて、ご自分にあった対処法を医師と選択することが大切です。

ちなみに、吉岡先生が勤務をされる長野県立木曽病院は、更年期を中心にあらゆる心身の相談に対応するための「相談外来」を設けています。 ここでは、最初から更年期に絞らないので、女性の不調の原因を他の診療科と連携し、多角的に対応されているとのこと。 患者さんが身体の不調を「更年期」だと思い受診されても、実際は他の原因の疾患であることはよくあるということでした。


「黄金期」を迎えるために


吉岡先生は、「更年期」につづく「老年期」を、人生の「黄金期」と表現されます。 何故なら、この時期には、毎月の生理から完全に解放されて、そして、親の介護・子育てなどの家庭的な要因から徐々に解放されていく、女性が本来一番輝いて過ごせる時期になるはずだからです。 私たち女性は、この「黄金期」を光り輝いて過ごせるように、まずは「更年期」に心身のバランスをとることがとても大切だとおっしゃいました。

今回、貴重な機会をいただいた吉岡先生に心から感謝しております。



※1『不定愁訴患者と当科考案の「不定愁訴スコア(SIC)」との関係〜「ドクター・ショッピング」という視点からの検討〜』

(女性心身医学 第23巻 第2号、p102-113、2018年)


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